【5月18日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は17日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に臨む代表メンバー23人を発表した。

 フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に所属するディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が招集外となり、同選手にとって最悪の24時間が終わりを告げた。

 パイェは16日に行われたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)決勝の前半にハムストリングを負傷。そのけがを理由に指揮官は23人の枠からパイェを外した。

 仏テレビ局TF1の生放送で招集メンバーを発表したデシャン監督は「ディミトリ・パイェは代表候補の筆頭だった。(ヨーロッパリーグ決勝の)前半にプレーしたが、負傷した。あのタイプのけがは治すのに3週間が必要になる。それに筋肉系のけがというのは再発の恐れもある」と語った。

 パイェは、フランスがポルトガルとの決勝まで進んだ欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で活躍を見せていた。

 攻撃陣は、ヨーロッパリーグ決勝で2得点を挙げたアトレティコのアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がけん引。主力では守護神ウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)、MFのポール・ポグバ(Paul Pogba)、若手のFWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がそれぞれ選出されている。

 一方で、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)は、負傷の選手が出た場合に招集される11人の予備リスト入りにとどまった。

 またカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)は今回も代表追放状態のままとなった。同選手は代表でチームメートだったマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)を脅迫して訴追された悪名高い「セックステープ」事件が原因で、2015年10月以降代表に招集されていない。

 フランス代表は本大会を前に3試合の親善試合を予定しており、5月28日にアイルランドと、6月1日にイタリアと、同9日には米国と対戦する。

 本大会ではグループCに入り、6月16日のオーストラリア戦を皮切りに、ペルー、デンマークと相まみえる。