【5月16日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)は15日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に向けた予備登録メンバー27人を発表し、負傷離脱中のGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)が選出された一方、前回ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝を決めるゴールを挙げたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)は落選した。

 代表の主将でもある32歳のノイアーは、2017年9月以降、実戦から遠ざかっており、次週から始まる2週間の合宿で状態をアピールしなくてはならない。予備登録メンバーはGK4人を含めた27人で、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督はここから23人に最終メンバーを絞り込むことになる。

 レーブ監督は「マヌエルは所属するバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で今週から練習に完全合流しているから、長い合宿にも連れていけると判断した。それから情報を十分に集めた上で、本人に率直に尋ねたい。『W杯でプレーできるか』とね」と話した。

 その他のメンバーでは、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で波のあるシーズンを送った前回優勝の立役者ゲッツェや、昨年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)優勝に貢献したものの、バイエルンではロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の控えに甘んじているFWのザンドロ・ヴァーグナー(Sandro Wagner)は落選となった。

 一方でレーブ監督はサプライズも用意し、今季SCフライブルク(SC Freiburg)でブンデスリーガのドイツ人得点王となる15ゴールを挙げた29歳のニルス・ペテルセン(Nils Petersen)に初招集をかけた。

 また、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と一緒に写真を撮影をして連盟を怒らせたイングランド・プレミアリーグのスター、メスト・エジル(Mesut Ozil)とイルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)は順当に選出された。

 エジルは腰の負傷を抱えているが予備登録メンバー入り。また、鼠径(そけい)部を痛めて戦列を離れているバイエルンのCBジェローム・ボアテング(Bayern Munich)も選出されている。

 W杯ロシア大会は6月14日に開幕し、前回王者ドイツは17日にモスクワでメキシコとのグループ初戦に臨む。ドイツはメキシコ、韓国、スウェーデンと同じグループFに入っている。