【5月16日 AFP】北朝鮮の韓大成(ハン・テソン、Han Tae Song)駐スイス・ジュネーブ国際機関代表部大使は15日、同市で開催されている国連(UN)の軍縮会議で演説し、北朝鮮が核実験の全面禁止に向けた国際的な取り組みに加わると言明した。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は先月、核実験と大陸間弾道ミサイル発射実験を中止すると発表。朝鮮半島の非核化に向け、重要な意義を持つ一歩だと評価する声が各方面から上がっていた。

 ただ北朝鮮は2003年に核不拡散条約(NPT)を脱退。また1996年の包括的核実験禁止条約(CTBT)の署名や批准も行っていない。

 韓大使はこれらの条約には言及しなかったものの、南北関係の発展と、朝鮮半島(Korean Peninsula)における軍事緊張の緩和および戦争の危険回避を目指してさらなる努力を行う方針だと述べた。(c)AFP/Eloi ROUYER