ユーロビジョン、MeToo応援ソング歌ったイスラエル代表が優勝
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【5月13日 AFP】欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)」の決勝が12日夜、ポルトガルの首都リスボンで行われ、セクハラ(性的嫌がらせ)告発運動「#MeToo(私も)」に受け入れられてきた曲「Toy」を歌ったイスラエル人歌手のネッタ・バルジライ(Netta Barzilai)さん(25)が25人のライバル出場者を破って優勝した。
バルジライさんはイスラエル海軍の軍楽隊で歌っていた経歴の持ち主。バルジライさんが歌ったアップテンポな「Toy」では、世界規模で高まるセクハラ撲滅の機運に賛同する女性たちの気持ちを代弁するように「私はあなたのおもちゃじゃないのよ、この愚か者」といった歌詞が繰り返される。
■過去の優勝者にはABBAも
ユーロビジョンは第2次世界大戦(World War II)後の欧州の一体化を目指して1956年に始まった音楽祭。現在は全世界に、米アメリカンフットボールの王者決定戦「スーパーボウル」の視聴者数をも上回る2億人の視聴者がいると推測されている。
ユーロビジョンがポルトガルで開催されたのは今年が初めて。ウクライナで行われた昨年の大会でポルトガル代表が優勝したことからポルトガルが今年の開催国となった。昨年の優勝者はジャズ風のソロバラードを歌ったサルバドル・ソブラル(Salvador Sobral)さん。
過去の優勝者にはスウェーデンの伝説的ポップグループ「アバ(ABBA)」やセリーヌ・ディオン(Celine Dion)さんらがいる。(c)AFP/ Daniel SILVA