【5月10日 AFP】イラク情報当局高官は9日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者は、息子1人を含む「4、5人」の支持者と共に少人数で移動を繰り返しながら、シリア東部に身を隠していると明らかにした。

 ISは度重なる軍事攻撃を受け、イラク、シリア両国にまたがる「カリフ制国家」の支配地の大部分を失ったが、砂漠が広がるイラク国境地帯に活動域を維持している。

 匿名のイラク情報当局高官によると、イラク軍は3月24日、シリア国内で前例のない急襲作戦を実施し、IS最高幹部5人を拘束。その後、バグダディ容疑者への包囲網が狭まっている。

 この高官は、イラク軍が過去数週間で実施したシリア空爆によりIS戦闘員39人が死亡し、IS構成員は「急速に減少している」と述べた。(c)AFP