【5月9日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長は今週、北朝鮮の国鳥にちなんで「チャンメ(オオタカ)1号」と呼ばれる飛行機で中国を訪問した。

 同国の正式名称が記され、国旗が描かれた旧ソ連製イリューシン62(Ilyushin-62)型機が初めて登場したのは4年前。以来、国内各地を訪問する際に金氏は同機に搭乗してきた。

 機内が垣間見られることはめったにないが、朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)が9日に掲載した写真では、金氏が豪華なレザーの肘掛け椅子に腰かけ、窓の外を見ながら見送りに訪れた中国の人々に手を振っている。

 今週の訪中は、2011年に権力を継承後初めて、飛行機での外国訪問となった。国際デビューを果たした3月の訪中の際には、列車で北京に向かった。

 ただ、機内に備え付けられた快適そうな設備にもかかわらず、老朽化およびメンテナンス上の問題から、専門家の間では機体の信頼性について疑問の声が上がっている。さらに、予定されているドナルド・トランプ米大統領との首脳会談の開催地を選ぶ際、これが問題となる可能性もある。

 金氏と李雪主(リ・ソルジュ、Ri Sol-Ju)夫人が専用機から降りてレッドカーペット上を歩く様子が初めて撮影されたのは2014年5月。

 以来、金氏は定期的に国内を飛行機で移動し、父親である金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記とは対照的に空の旅への情熱を示してきた。金正日氏は飛行機を嫌い、権力の座にあった17年間、海外訪問をする際は厳重に警備された列車を使ってきた。(c)AFP