【5月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)に所属し、イングランド代表で主将も務めたウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が、米メジャーリーグサッカー(MLS)のD.C.ユナイテッド(D.C. United)加入に向けて踏み込んだ話し合いをしていると米地元紙で報じられた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、クラブとルーニーとの話し合いはここ数週間で急速に進展し、掲載された匿名の情報源の話によれば、実現の可能性は五分五分だという。

 MLSの移籍市場は7月10日に開き、エバートンとの契約を1年残すルーニーは、交渉で自由契約にならない限り、獲得には移籍金が必要だが、実現すれば7月中旬にこけら落としが予定されている2万人収容の新スタジアム、アウディ・フィールド(Audi Field)の集客にも大きく貢献するとみられる。

 昨季までマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属したルーニーは、1年前にもD.C.ユナイテッドから獲得オファーを受ける中、それを断って少年時代から過ごした古巣のエバートンに復帰したが、現在はチーム内での役割に不満をためているという。

 一方のD.C.ユナイテッドはMLS王者を4回経験しているが、2004年以降は優勝から遠ざかっており、昨シーズンから2季連続で得点力不足に悩まされている。

 昨シーズンはリーグ最少タイとなる31得点に終わり、東カンファレンス最下位。今季もここまで1勝2分4敗の勝ち点5で最下位に沈み、得失点差マイナス5は、西カンファレンス最下位タイのシアトル・サウンダーズ(Seattle Sounders)とサンノゼ・アースクエイクス(San Jose Earthquakes)をも下回っている。

 ルーニーは今季エバートンでリーグ戦10ゴールを決め、通算ではアラン・シアラー(Alan Shearer)氏に次ぐプレミア歴代2位の208ゴールを記録している。2003年から2016年までプレーしたイングランド代表では、119試合に出場して歴代最多の53ゴールを挙げた。(c)AFP