【5月9日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは8日、第31節の試合が行われ、サウサンプトン(Southampton FC)は1-0でスウォンジー・シティ(Swansea City)との残留をかけた大一番に勝利し、プレミア生き残りへ大きく前進した。一方、この試合が引き分けでなければ残留の目がなくなるウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)は、最終節を待たずに降格が決まった。

 試合は慌ただしい展開が70分以上も続きながら、両チーム0-0で迎えた後半27分、交代出場のマノロ・ガッビアディーニ(Manolo Gabbiadini)が味方のシュートのこぼれ球にいち早く反応し、ゴール前の混戦から決勝点を押し込んだ。難しいシーズンを送っているガッビアディーニは、これが今季わずか5点目。ピッチに立ったのは得点のわずか4分前のことだった。

 この結果、リーグ16位に浮上したサウサンプトンは18位のスウォンジーに勝ち点3差をつけたが、敗れたスウォンジーはストーク・シティ(Stoke City)とWBAと共に2部に降格する可能性が高くなった。また、2012-13シーズンにはスティーブ・クラーク(Steve Clarke)監督の下でクラブ最高の8位に入るなど、8季連続でプレミア残留を果たしてきたWBAだが、来シーズンは再び2部での戦いとなる。

 サウサンプトンは、マウリシオ・ペジェグリーノ(Mauricio Pellegrino)前監督を解任してマーク・ヒューズ(Mark Hughes)監督が就任した3月には瀕死の状態にあったが、ここ3試合で勝ち点7を獲得し、残留の可能性を大きく広げている。

 サウサンプトンの現在の勝ち点は36で、スウォンジーとの勝ち点差は3ポイント。最終節の対戦相手はサウサンプトンが王者マンチェスター・シティ(Manchester City)なのに対し、スウォンジーは降格の決まっているストークだが、両チームの得失点差には9の開きがあり、よほどのことがない限りサウサンプトンの残留は堅い。

 また、得失点差の数字が芳しくないハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)にも降格の可能性が残されているが、こちらは残るチェルシー(Chelsea)戦、アーセナル(Arsenal)戦の2試合で勝ち点1を獲得すれば、スウォンジーより上の順位が確定する。(c)AFP