【5月8日 AFP】ポルトガル1部リーグ、FCポルト(FC Porto)との3年契約が最終年を迎えているベテランGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)が7日、来季も現役続行を望んでいることを明らかにした。母国スペインのスポーツ日刊紙マルカ(Marca)のインタビューで「サッカーを続けていきたい。もし、ポルトがドアをたたいてくるのであれば、両手を広げて歓迎する」と語っている。

 公式戦通算725試合に出場したスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を2015年に退団し、ポルトに加入したカシージャスは、「現実として6月30日に契約は終了する。今後のことは分からない。確かなのは、クラブのホルヘ・ヌーノ・ピント・ダ・コスタ(Jorge Nuno Pinto da Costa)会長が、私に大きな関心と愛情を示してくれているということだ」と話した。

 一方、ポルトはクラブの給与削減を図るため、以前からカシージャスとの契約は今季限りで終了すると発表している。5日にはスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)とベンフィカ(Benfica)が0-0で引き分けたため、首位ポルトは今季残り1試合で勝ち点4差をつけ、通算28回目のリーグ優勝が確定。翌日のフェイレンセ(CD Feirense)戦では2-1で勝利し、勝ち点7差に広げて5年ぶりのタイトル獲得を祝った。

 現在36歳のカシージャスは、1999年に10代でトップチーム入りを果たしたレアルで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を3度経験。スペイン代表では歴代1位の通算167キャップを誇り、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では主将として母国の初優勝に貢献したほか、2008年と2012年には欧州選手権(UEFA Euro)で連覇を達成した。(c)AFP