【5月8日 AFP】(更新)中国の天津(Tianjin)市第1中級人民法院(地裁)は8日、収賄罪に問われた孫政才(Sun Zhengcai)前重慶(Chongqing)市共産党委員会書記(54)に対し、無期懲役の判決を言い渡した。

 同法院の声明によると、1億7000万元(約29億円)余りに上る収賄で有罪と判断された。

 孫前書記は政治局員を務め、一時は次世代の最高指導者候補と目されていたが、昨年7月に突然失脚。今年2月に収賄の罪で起訴され、4月の公判で罪を認めていた。

 判決では、捜査に協力したことに鑑みて情状酌量が認められた。懲役刑に加え、孫前書記が「(国から)盗んだ資産がすでに押収されている」(同法院)としている。

 習近平(Xi Jinping)国家主席は2012年に最高指導者に就いて以来、反腐敗運動を断行。高官の摘発や収監も相次いでいるが、政治的粛清と批判する声もある。(c)AFP