【5月7日 AFP】サッカーオーストラリア代表のベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督は7日、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に向けた予備登録の32人を発表し、出場すれば4度目のW杯となるベテランのティム・ケーヒル(Tim Cahill)らが選出された。

 同国代表歴代最多の通算50ゴールを挙げているケーヒルは、出場したW杯過去3大会すべて得点を記録している。

 38歳のケーヒルは、今年1月に移籍したイングランド・チャンピオンシップ(2部)のミルウォール(Millwall)ではレギュラーを外れており、現在は3試合の出場停止中となっている。

 しかしアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)前監督の突然の退陣を受けて今年1月に指揮官になったファン・マルワイク監督は、ケーヒルの経験、そしてファンが同選手に寄せる信頼が違いをもたらすと考えている。

「ティムとは長く話しをしているし、彼は特別なケースだ。彼はあらゆる面でスペシャルだ」

「彼は38歳で、おそらくオーストラリア史上最高の選手の一人だ。とても優秀なストライカーだが、十分にプレーできておらず、3試合出場停止という問題も抱えている」

「私は彼をW杯に連れて行くか行かないか決断を下さなければならない。彼は19歳ではないが、違いを生むことができる選手であり、8万人の観客の前でも緊張しない」

 今回発表された32人は、6月3日までに23人に絞られる。初招集された注目の19歳ダニエル・アルザニー(Daniel Arzani)は、イラン代表としてプレーできる権利を持っているが、今後のキャリアを見据えてオーストラリア代表を選択するものとみられている。

 オーストラリアは大会に向けて、今月19日からトルコでトレーニングキャンプを行う。

 Jリーグ1部(J1)所属の選手では名古屋グランパス(Nagoya Grampus)のGKミチェル・ランゲラック(Mitchell Langerak)、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)のDFミロシュ・デゲネク(Milos Degenek)、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)のFWアンドリュー・ナバウト(Andrew Nabbout)がメンバー入りを果たしている。