【5月7日 AFP】数々の映画の舞台にもなってきたニューヨークの由緒あるホテル、プラザホテル(Plaza Hotel)が、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに拠点を置く投資家らによって6億ドル(約650億円)で買収された。投資家は6日、米国の不動産業者と組んで同ホテルを海外でも展開し、世界的なブランドに育てる意向を明らかにした。

 プラザホテルはマンハッタン(Manhattan)地区にある高級ホテル。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が保有していた時期もあり、映画『ホーム・アローン2(Home Alone 2)』ではホテルのロビーでの場面で一瞬だけ登場している。

 シャハル・カーン(Shahal Khan)氏率いるドバイの投資会社ホワイトシティー・ベンチャーズ(White City Ventures)が、ニューヨークの不動産王カムラン・ハキム(Kamran Hakim)氏と組んで購入した。

 カーン氏はAFPの取材に対し、2020年までに同ホテルの事業をUAEに広げることを目指していると表明。「プラザホテルは比類ないホテルだが、これまで一度も世界的なブランドにはなっていない」と述べ、その実現に意欲を示した。

 プラザホテルは、サウジアラビアの資産家アルワリード・ビン・タラール(Al-Waleed bin Talal)王子も一時、株主に名を連ねていた。王子は昨年11月に汚職の疑いで拘束され、資産や現金の譲渡と引き換えに釈放されている。

 カーン氏によると、契約は「署名済み」で、所有権は6月25日に正式に譲渡されることになっている。(c)AFP/Alison Tahmizian Meuse