【5月6日 AFP】米国競馬のG1レース、第144回ケンタッキーダービー(144th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)が5日、米ケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で開催され、マイク・スミス(Mike Smith)騎手騎乗のジャスティファイ(Justify)が過去最悪の重馬場をものともせず、優勝を飾った。

 2歳時にレースをしていない馬がケンタッキーダービーを制したのは1882年以来となり、スミス騎手はケンタッキーダービー通算2勝目を挙げた。ボブ・バファート(Bob Baffert)調教師は通算5勝目となり、1940年代の伝説の調教師、ベン・ジョーンズ(Ben Jones)氏の記録まであと1勝に迫った。

 バファート調教師は「きょうは偉大な馬が実力を発揮した。ジャスティファイは私が育てた馬の中でも上位にランクインする。特別なものを持っている馬だとわかっていた」と話した。

 ここまで無敗で、1番人気で出走したジャスティファイは、最初の半マイルを史上3番目のタイムで駆け抜けると、そのまま2分4秒20で勝利した。グッドマジック(Good Magic)が2馬身半差の2位に入り、オーディブル(Audible)に競り勝った。

 アイルランドのエイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)厩舎のメンデルスゾーン(Mendelssohn)は、欧州馬としては初となるケンタッキーダービー優勝を目指したが、16万人近い観客の前で最下位に終わった。(c)AFP