【5月2日 AFP】クルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」は1日、シリア東部の砂漠地帯に残存するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦が最終段階に入ったと発表した。シリア民主軍を支援する米国もこれを認めた。

 シリア民主軍は米主導の有志連合が支援するクルド人が主体の合同部隊で、これまでシリアの広域をIS勢力から奪還してきた。だがISは石油資源が豊富な東部デリゾール(Deir Ezzor)など国内の複数地域に現在も残留しているとみられる。

 ISの掌握下にあるとみられるのは、デリゾール県を横断するユーフラテス川(Euphrates River)東岸からイラク国境までの一帯と隣接するハサカ(Hasakeh)県の南部にある数十の村落。

 シリア民主軍は1日の声明で、これらの地域からIS残存勢力を排除すべく同軍は有志連合軍とともにIS掃討の最終軍事作戦を開始したと発表した。(c)AFP