【5月2日 AFP】ナイジェリア北東部アダマワ(Adamawa)州ムビ(Mubi)で1日、モスク(イスラム礼拝所)と市場を狙った連続自爆攻撃があり、計60人以上が死亡した。イスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による犯行とみられている。

 自爆攻撃があったのは午後1時(日本時間午後9時)過ぎ。いずれも自爆犯は少年だったとされる。

 ナイジェリア国家危機管理庁(NEMA)は、警察と赤十字(Red Cross)が共同でまとめた情報として、26人が死亡し、56人が負傷、うち11人が重傷を負ったとしている。一方の地元病院の関係者は、遺体37体が搬送されたと説明。また救援活動に関わった救助隊員は、自身の目で死者42人と負傷者68人を確認したと述べている。

 だが犠牲者らの葬儀に参列した地元住民は、さらに多くの死者が出ており、その数は今後増える恐れもあるとしている。ある住民は、自身が「墓地から去るまでに68人の埋葬に参列した。さらに多くの遺体が、遺族によって運び込まれていた」と語った。

 アダマワ州の州都ヨラ(Yola)から200キロほど離れたムビでは、ボコ・ハラムによるものとされる襲撃事件が繰り返し起きている。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は事件の前日に当たる先月30日、米国を訪問したナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領と会談した際、ボコ・ハラムとの戦いに対する支援強化を約束していた。(c)AFP