【5月1日 AFP】米イリノイ州シカゴの裁判所は4月30日、殺人罪で有罪が確定し、22年間服役していた男性に対して無罪判決を言い渡した。シカゴでは、警察による自白の強要などで過去に有罪と見なされた恐れがある裁判の見直しが進められており、今回の裁判は同市で冤罪(えんざい)が認められた最新の事例となった。

 アンソニー・ジェイクス(Anthony Jakes)さんは、15歳だった1991年に殺人罪で禁錮40年を言い渡され、刑期を約半分終えた2013年に釈放された。ジェイクスさんは、事件の取り調べ中に刑事(現在は退職)に殴られ、自白を強要されたと主張していた。

 判事が正式に無罪を言い渡し、潔白が証明されたことを受け、ジェイクスさんは裁判所の外で報道陣に対し、「私にとって一番強い味方だった祖母と母に、この場で判決を祝ってほしかった」と語った。(c)AFP