【4月30日 AFP】サッカーイタリア代表の新監督就任がうわさされていたカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏が、そのオファーを断ったと29日に報じられた。

 昨年11月にスウェーデンとのプレーオフに敗れ、60年ぶりにW杯出場権を逃してジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)前監督を解任して以来、世界の頂点に4度立っている同代表指揮官の座は空位となっている。

 昨年9月にドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の指揮官を解任されたアンチェロッティ氏は、先週ローマでイタリアサッカー連盟(FIGC)の幹部と接触していた。

 しかし伊紙コリエレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)は、アンチェロッティ氏はオファーを受けていたものの、数日間の考慮の末にこれを拒んだと伝えている。

 58歳のアンチェロッティ氏は、今季限りでのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督の退任が決まっているイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)の次期監督にも名前が挙がっている。

 これまでチェルシー(Chelsea)、レアル・マドリード(Real Madrid)、ACミラン(AC Milan)、ユベントス(Juventus)、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)などを指揮してきたアンチェロッティ氏は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を3度経験しており、イタリア、フランス、ドイツ、イングランドでリーグ優勝を果たしている。

 現役時代ミランでアンチェロッティ氏とともにプレーしたFIGC副コミッショナーのアレッサンドロ・コスタクルタ(Alessandro Costacurta)氏は、ヴェントゥーラ前監督の後任探しを命じられており、5月20日に新監督を発表すると明言している。

 新監督候補には、FCゼニト(FC Zenit)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督、チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督、レスター・シティ(Leicester City)の元指揮官で現在ナント(FC Nantes)で指揮を執るクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏らが名を連ねている。

 現在イタリア代表は、U-21代表監督のルイジ・ディ・ビアジョ(Luigi Di Biagio)氏が暫定的に指揮を執っている。(c)AFP