【4月29日 AFP】17-18イタリア・セリエAは28日、第35節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は終了間際の2ゴールで10人のインテル(Inter Milan)から逆転勝利を収め、激しい一戦を制したユベントスが2位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差を暫定で4に広げた。

 前節ナポリとの首位攻防戦に0-1で敗れ、勝ち点差を1に縮められてこの試合を迎えたユベントスは、前半13分にフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)のクロスからダグラス・コスタ(Douglas Costa)が先制点を決めると、さらにインテルのマティアス・ベシーノ(Matias Vecino)がマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)へのファウルでレッドカードを提示された。

 さらにユベントスはハーフタイム直前にブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)がゴールを決めたかに見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によりオフサイドと判定されて得点は認められなかった。

 すると後半7分、インテルはマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が頭で今季27ゴール目を決めて同点に追いつくと、さらにアンドレア・バルツァッリ(Andrea Barzagli)のオウンゴールで逆転に成功した。

 しかし、70分以上を10人で戦ったインテルが勝利を収めるかに見えた試合終了3分前、ユベントスはミラン・シュクリニアル(Milan Skriniar)のオウンゴールで同点とすると、その2分後にゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が再逆転のヘディングシュートを決めた。

 劇的な逆転勝利には、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督が喜んでピッチに侵入して退席を命じられるというおまけも付いた。

 イグアインはナポリ戦の敗戦を指しながら「前回は土壇場で負けたが、きょうは勝利への飢えと渇き、プライドを持って逆転できた。引き分け濃厚の状況から負けたナポリ戦と同じように、もう終わったように見えたけど、タイトルへ向けて大きな1勝だ。あと3試合残っているが、そこへ向けて大きな自信になる」と話した。

 1987年と1990年に続く3回目のリーグ優勝を目指すナポリは、29日に敵地でフィオレンティーナ(Fiorentina)と対戦する。

 一方、敗れたインテルはASローマ(AS Roma)、ラツィオ(SS Lazio)に続く5位から抜け出せず、リーグ戦は残りわずか3試合となる中で、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場は難しくなってきた。(c)AFP/Emmeline MOORE