【4月28日 AFP】ボクシング、WBCミニマム級王者のワンヒン・ミナヨーティン(Wanheng Menayothin、タイ)が27日、来月2日に行われるタイトルマッチで、元プロボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏が記録した50戦全勝を目指し、歴史に名を刻んでみせると宣言した。

 49戦全勝の通算成績を誇りながらボクシング界の外では無名の存在であるワンヒンは、タイ北東部ナコンラチャシマ(Nakhon Ratchasima)で開催される試合でリロイ・エストラーダ(Leroy Estrada、パナマ)を迎え撃つことになっており、現地ではここ数週間、この一戦に関する話題が徐々に盛り上がりをみせている。

「小さな巨人」など数々の異名を持つワンヒンは、成績が50戦全勝に近づいていることで、ボクシング界の偉大な存在で「マネー」と呼ばれるメイウェザー氏と意外にも比較されることになった。派手なキャラクターで知られ、巨額のファイトマネーを稼ぐなどスポーツ選手の世界長者番付でトップの一人に君臨した同氏は、50戦無敗記録を樹立して昨年現役を引退した。

 熟練の域に達している32歳のワンヒンは同日、バンコクにある自身のジムで「勝ってみせる。なぜなら、これはフロイドと肩を並べる重要なファイトだからだ」とすると、「エストラーダは俺のベルトを狙っている。やつには、それは少々難しいと言ってやりたいね」と不敵な笑みを浮かべた。

 プロモーターの一人であるピヤラット・ワチララタナウォン(Piyarat Vachirarattanawong)氏は、タイでは国技のムエタイと比べて西洋ボクシングはそれほど人気はないものの、今回の試合は通常よりも注目が高まっているとして、「(メイウェザー氏の)記録のおかげで、タイでは他の試合よりも注目度が増している」と語った。(c)AFP