【4月28日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のウナイ・エメリ(Unai Emery)監督が27日、クラブとの2年契約が満了となる今シーズン終了後に退任すると発表した。

 PSGで出場した2度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)でいずれも成功を収められなかったエメリ監督はこの日、29日に行われるギャンガン(En Avant de Guingamp)とのリーグ戦を控えた記者会見に出席。クラブのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長らと面会した上で、「われわれは一緒に仕事を続けないことに決めた」と語り、「すでに選手には伝えた」と付け加えた。

 スペイン出身のエメリ監督は、同国1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)をヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)3制覇に導いた実績を引っ提げてPSGの指揮官に就任。昨夏には4億ユーロ(約525億円)を投じてネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を獲得したが、クラブはチャンピオンズリーグで2年連続の16強止まりに終わった。

 そして、チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦で昨季はFCバルセロナ(FC Barcelona)、今シーズンはレアル・マドリード(Real Madrid)に屈した敗戦は、カタールの資金力をバックに持つPSGが、欧州の強豪との差を埋められていないことを示唆していた。

 エメリ監督の下でPSGは今シーズン、ASモナコ(AS Monaco)に手放した国内リーグのタイトルを奪還。在任2シーズン連続でフランスリーグ杯(French League Cup)も制しており、来月8日には3部のレ・ゼルビエ(Les Herbiers)と対戦するフランス杯(French Cup 2017-18)決勝を控えている。

 エメリ監督の後任についてフランスメディアは、2017年5月にドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を退団して以降はクラブでの指揮から離れているトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)氏を最有力視している。(c)AFP