【4月27日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2018)は26日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-3で同胞のギジェルモ・ガルシア・ロペス(Guillermo Garcia-Lopez)を退け、準々決勝に進出。オープン化以降では最長となるクレーコートでの連続獲得セット数を40に伸ばした。

 前週のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)に続き、今大会でも自身11度目のタイトルを目指す世界ランキング1位のナダルは次戦、同日行われた試合で第12シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)を6-1、6-4で破った予選勝者のマーティン・クリザン(Martin Klizan、スロバキア)と対戦する。

 クレーコートシーズンの集大成となる6月の全仏オープンテニス(French Open 2018)で、こちらも自身11回目の優勝を狙う31歳のナダルは試合後、連続獲得セットを40の大台に乗せたことについて「記録は重要ではないが、このままセットを取り続けられれば、それはすなわち試合に勝ち続けられるということ。でも、ここからローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)まで全てのセットを奪うのは不可能だと思う」と語った。

 また、2回戦でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を撃破している世界ランク140位のクリザンについてナダルは、「彼はここまで3試合に勝ってきている。非常に高いレベルでプレーする力があるし、危険な相手になり得る」と警戒した。ナダルは2014年の中国オープン(China Open 2014)で同じく左利きのクリザンに敗れている。

 一方、第2シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は2本のマッチポイントを相手に握られるなど苦戦を強いられたが、マレク・ジャジリ(Malek Jaziri、チュニジア)との約3時間に及んだ激戦を7-5、3-6、7-6(10-8)で制している。

 ディミトロフは次戦、こちらも3本のマッチポイントをしのいで第11シードのアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を6-2、4-6、7-6(8-6)で退けた第5シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)と顔を合わせる。

 第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は7-6(7-5)、6-2でラッキールーザーのヨゼフ・コバリク(Jozef Kovalik、スロバキア)に勝利し、8強入り。前回大会では決勝でナダルに敗れながらも、準優勝に輝いているティエムは、準々決勝でステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と相まみえる。

 また、第4シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)は2-6、7-6(7-2)、6-0で第16シードのカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)から逆転勝ちを収め、今大会初の8強入りを果たした。昨年は同じ3回戦でカチャノフに苦杯をなめていたゴフィンは27日、準決勝進出をかけて第8シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)と対戦する。(c)AFP