【4月26日 AFPBB News】「ビークル(車)モード」から、「ロボットモード」に変身できるという、アニメのような人型変形ロボット「ジェイダイト・ライド(J-deite RIDE)」の試作機がこのほど、報道関係者に公開された。運転席に人が乗ったまま、スポーツタイプの車のボディー底面から「両足」が伸びて立ち上がり、頭部はボンネットから現れ、高さ4メートルのロボットへと変貌を遂げた。

 開発したのは、ソフトバンク傘下の企業など3社によるジェイダイト・ライド有限責任事業組合(東京)。このうちの1社、ハードウェア開発の「BRAVE ROBOTICS」社長でエンジニアの石田賢司(Kenji Ishida)さんは、「ロボット建造師」を名乗る。「街中に人型ロボットへの変形機能を備えた自動車を走らせたい」と少年の夢を実現させつつある。

 風貌は、アニメで育った世代にどこかなじみがある。デザインは、「機動戦士ガンダム」や「ヤッターマン」を担当した大河原邦男(Kunio Okawara)さんが手がけた。

 リチウム系バッテリーを搭載したジェイダイト・ライドは、ロボットとビークルモードのいずれの状態でも車輪走行でき、コックピットでの運転のほかに無人遠隔操作も可能だ。また、ロボットモードでは、二足歩行ができ、現時点のスピードは時速100メートルという。

 ジェイダイト・ライドは、5月5日にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われるイベントで一般公開されるほか、11月には米国で開催されるアトラクション関連の見本市への出展を予定している。今後は、最高速度での車輪走行実験や、配線が込み入ったコックピットの改善などを重ね、2020年東京五輪イヤーに向けた活用を模索している。(c)AFPBB News