【4月22日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は21日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、6-1で第4シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に勝利し、錦織圭(Kei Nishikori)との決勝に駒を進めた。ナダルは試合後、自身が絶対的な優勝候補だとは考えていないと話している。

 これが大会12回目の決勝進出となった31歳のナダルは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抑えて世界ランキング1位を維持するには、今大会で11度目の優勝を果たすことが絶対条件となるが、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を破って決勝に勝ち進んできた錦織に対し、下馬評では圧倒的に有利だとみられている。

 それでもナダルは「自分が優勝候補だとか、そうじゃないとかいった話にはあまり興味がない。コートに出たら全力を尽くすだけだ。自分は勝ちたい。そこに優勝候補とか、そうじゃないとかは関係ない」と話した。

 試合は第1セットは接戦だったものの、終始優勢に進めたナダルが第2セットをわずか30分で一気に奪い、ディミトロフとの12回の直接対決で11勝目を挙げた。

 敗れたディミトロフは「クレーのナダルはすごく強い。それだけの単純な話だ。戦術面でも、他のすべての面でもね。多くの選手はおそらく彼ほど体が強くないし、そういう選手にとって、ナダルのプレーはすごく厳しい」と話した。

 22日の決勝では、ナダルにとって通算31回目のマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)制覇に加え、クレーでの連続獲得セット34の更新、そして大会3連覇がかかっている。

 ナダルは「12回の決勝進出と言われてもなかなか実感の湧かない話で、優勝10回も同じように実感しづらい。このスポーツでは、立ち止まって何が起こったとか、起こらなかったとか考える時間が選手にあまりないんだ。引退したら、自分がどれだけ難しいことをやってきたかをじっくり考える時間ができるのだろう」と話した。(c)AFP/Jed Court