【4月20日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2018)は19日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-2でカレン・カチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)に快勝し、8強入りを果たした。

 世界ランキング1位のナダルはこの日、第1セットこそカチャノフと互角の場面もあったが、徐々にギアを上げて難なく勝利。準々決勝では、同日行われた試合で第9シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破った第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と対戦する。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から王座を死守するには、今大会で自身11度目の優勝を飾る必要がある四大大会(グランドスラム)通算16勝のナダルは試合後、「良い勝利だった。難しい相手に対してストレート勝ちを収められた。価値があると思う」と語った。

 しかし、1セットダウンからジョコビッチに逆転勝ちしたティエムとの準々決勝は、厳しい試合になることが予想される。自身10度目の栄冠に輝いた昨年の全仏オープンテニス(French Open 2017)準決勝で対戦した時は圧倒したが、過去にクレーで2敗を喫している相手についてナダルも「難しい試合になる」と警戒している。

「すべてのサーフェスで良いプレーをできる選手だが、とくにクレーでは素晴らしい。ハードヒットしてくる。彼のパワーはすごいから、良いポジションからプレーさせないようにしないといけない。彼よりしっかりと動いて、攻撃的なプレーをする必要がある。それでどうなるか見てみよう」

 同日行われた試合では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、4-6、6-4で同胞のジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)に競り勝って準々決勝進出を決めたが、兄のミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)はリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に2-6、5-7で敗れ、ベスト8入りはならなかった。勝利したガスケにとっては、これがATPツアー通算500勝目となった。

 第6シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)は6-4、7-5で第11シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)の反撃を退け、8強入りを果たした。

 敗れたバウティスタ・アグトは、試合中に誤って球をボールボーイに当て、コードバイオレーションを取られており、その後スポーツ精神に反する行為で2500ユーロ(約33万円)の罰金を科せられている。

 ストレート勝ちを収めたゴフィンは次戦、同日の試合でフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)に4-6、6-3、6-4で逆転勝ちした第4シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と顔を合わせる。(c)AFP/Jed Court