【4月19日 CNS】中国商用飛機(COMAC)によると自主開発した商用機、ARJ21-700 104号テスト機がアイスランドでの強横風テストを終え、8日午後3時に往復約2万キロの航程から無事に西安閻良空港(Xi'an Yuanliang Airport)に戻った。

 今回のテスト飛行の成功は、ARJ21-700が定められたすべての気象条件下において、安全に運航する能力を備えていることを意味する。また、今回の強横風テストは、中国運輸類航空機の風速30ノット以上の強い横風テストの空白を補っただけでなく、今後の民間航空機による国際テスト飛行における貴重な経験を提供した。

 横風への耐性は、航空機にとって非常に重要な性能の一つだ。ARJ21-700は以前、国内で22ノット条件下の離陸・着陸テストを行ったが、国内の滑走路では横風の風速などの環境や気象条件の制約があり、テストが進まなかった。アイスランドのケプラヴィーク国際空港(Keflavík International Airport)では年間を通して30ノット以上の強風が吹くことから、中国商用飛機は今年3月にアイスランドで強横風テストを実施した。

 ARJ21-700は中国初の商用ジェット機で、2014年末に型番合格証を取得。16年6月に初飛行し、17年9月には生産許可証を取得、量産体制に入っている。現在、国内外の顧客は21社、453機を受注している。(c)CNS/JCM/AFPBB News