■日本でも人気

 蘭州ラーメンは、日本でも人気だ。六本木に店を構える蘭州ラーメン店の金味徳(ジンウェイトク)東京本店の指導に当たった梁順倹(Liang Shunjian)氏は、「店の前には、たくさんの人が並んでいる。日本人が牛肉麺を好きなのは意外だった」と話す。

 東京店で梁氏は、3日間通ったのに並んでいた人が多すぎてスープが終わってしまい、3日とも食べることができなかったという女性客二人を見かけた。その時のがっかりした、残念そうな表情を忘れられないという。

 梁氏は、蘭州牛肉麺文化技術交流大使も務め、日本やオーストラリア、カナダなどにも飲食文化の交流に訪れるという。何時間も店先に並ぶ人たちを目の当たりにし、「海外の人たちも中国の美味に『征服』されているようだ」と感じている。

 現在、海外に出店した蘭州ラーメン店は110軒以上に上り、ロシア、カナダ、シンガポールなど40以上の国・地域に定着しつつあるという。

 蘭州牛肉麺産業連合会の王幸軍(Wang Xingjun)会長は、蘭州市が徐々に国際化している現状について、「蘭州ラーメンは技術習得、設備製造、商品開発、原料生産加工が一体となった産業チェーンを形成している。蘭州ラーメンが海外進出するまたとないチャンスだ」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News