【4月16日 AFP】マレーシアのマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)元首相(92)が、5月9日に投開が行われる総選挙にリゾート地ランカウイ(Langkawi)の選挙区から出馬する。野党連合が15日、発表した。

 2003年に首相を退任したマハティール氏は政界から引退していたが、巨額の汚職疑惑の渦中にあるかつての愛弟子、ナジブ・ラザク(Najib Razak)首相の長期連立政権打倒を掲げ、野党陣営の首相候補として政界復帰を果たすこととなった。

 ナジブ首相とこれまで60年にわたり政権を維持してきた与党連合には厳しい選挙が予想されるが、一方でマハティール氏がかつて自身の率いた与党連合を相手に勝利するのも難しい見通しだ。

 ヤシの木が立ち並ぶ浜辺が観光客に人気のランカウイではこの日、マハティール氏の集会に支持者約5000人が集結した。同氏は20年間に及ぶ在任中、ランカウイのリゾート開発を後押ししたことから現地で高い人気を誇る。(c)AFP