【4月16日 AFP】17-18フランス・リーグ1は15日、第33節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は7-1でASモナコ(AS Monaco)に大勝し、2年ぶりのリーグ優勝が決まった。ウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、国内での圧倒的な力を欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の舞台でも発揮させたいと話し、続投に意欲をみせた。

 PSGはアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)とジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani Lo Celso)がそれぞれ2得点を記録するなど、昨季の王者モナコから7ゴールを奪い、6年間で5度目のリーグ制覇を果たした。本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でPSGは、前半にジオヴァニの2得点、エディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)、ディ・マリアのゴールで計4得点を奪い、ハーフタイム前に勝敗の行方を決定づけた。

 対するモナコはマルコス・ロペス(Marcos "Rony" Lopes)の8試合連続ゴールで前半のうちに1点を返したものの、PSGは後半にディ・マリア、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)のオウンゴール、ユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)の得点で突き放し、通算7度目のリーグ優勝を決めた。

 今夏での退任がうわさされるエメリ監督は試合後、仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)に対して「モナコ、ナント(FC Nantes)、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)はより多くの優勝を果たしており、われわれは優勝回数を積み上げ続けていかなければならない」とコメントしている。

「未来に向けて手堅い手法がある。それは忍耐とハードワークによってフランスでナンバーワンであり続け、ほかの場所でもそうなることだ」

 今季フランスリーグ杯(French League Cup 2017-18)で5連覇を成し遂げているPSGは、フランス杯(French Cup 2017-18)でも準決勝に進出しているため、2度目の国内3冠の可能性を残している。また、リーグ戦では2015-16シーズンに記録された最多勝ち点96の更新も期待されている。

 けがで戦列を離れているネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、体調不良でベンチ観戦となったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が欠場したものの、PSGはこの試合で欧州トップリーグで今季最初の総得点100に到達した。しかし、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)では2季連続となる決勝トーナメント1回戦で敗退しており、クラブの上層部は今季終了後にさらなる補強に動くものとみられている。

 キャプテンのチアゴ・シウバ(Thiago Silva)は「あの敗退(レアル・マドリード<Real Madrid>に敗れた決勝トーナメント1回戦)で傷ついたが、選手、スタッフ、そしていつも支援してくれる会長とともにチームは前に進み続ける」と話し、「受け入れがたい瞬間だったが、最後はいいシーズンだと思えるだろう。チームはリーグ優勝のタイトルを取り戻したが、努力を怠ってはならない。カーン(SM Caen)とのフランス杯準決勝が水曜日(18日)にある」と語った。(c)AFP/Martyn WOOD