【4月13日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は13日、外部からの侵攻を想定した海軍の軍事演習を視察した。その一方で中国軍は、数日後に近隣海域で実弾演習を行う予定となっている。

 蔡氏は宜蘭(Yilan)県の蘇澳(Suao)港で駆逐艦「基隆(Kee Lung)」に乗艦し、侵攻への対応を想定した軍事演習を視察。

 台湾国防部は演習について、国際情勢および地域情勢が変化した状況を踏まえて、台湾軍の対応能力や領土の防衛能力を試すためのものだと述べた。

 台湾と中国の関係は、「一つの中国」原則を受け入れない蔡氏が総統に就任して以来、悪化の一途をたどっている。

 軍の増強を進める中国は、ますますその実力を誇示しようとしており、来週には海軍が台湾海峡(Taiwan Strait)において実弾演習を行う予定となっている。(c)AFP