【4月12日 AFP】フランス・パリで11日、恐竜2体の骨格標本が競売に掛けられ、いずれも140万ユーロ(約1億8500万円)超の高値で落札された。仏競売会社ドゥルオ(Drouot)によると落札者は2体とも同じ外国人バイヤーだという。

 競売に掛けられたのは、ともに約1億5000万年前のジュラ紀後期に生息していた大型草食恐竜ディプロドクスと小型の肉食恐竜アロサウルスの骨格標本。全長12メートルのディプロドクスの標本には144万ユーロ(約1億9000万円)、全長3.8メートルのアロサウルス標本には141万ユーロ(約1億8600万円)の値が付いた。

 ドゥルオによると恐竜の骨格標本としては「非常に高い」落札価格だという。

 恐竜の骨格標本は、世界でも1年に5体ほどしか競売に出品されない。大半は大富豪の収集家か欧米の博物館が落札するが、競売関係者の話ではこのところ中国で人気が急騰しているという。今回の落札者の国籍は不明。

 競売に先立ち、骨格標本販売の専門家はAFPに「恐竜の実物は、絵画と同じくクールで流行の装飾品となっている」と説明。米ハリウッド(Hollywood)の人気俳優ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)さんやレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんも大の恐竜標本ファンだと述べていた。(c)AFP