【4月11日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の境界付近で、イスラエル軍の狙撃手が非武装のパレスチナ人を銃撃し、兵士らが歓声を上げているとみられる動画がインターネット上で拡散し、イスラエル軍は10日、動画が本物であると認めた。

 先月30日以降、ガザ地区との境界付近で抗議活動を行っていたパレスチナ人計31人が死亡しており、イスラエルに注目が集まる中でこの動画が浮上した。

 境界フェンスのイスラエル側から、録画機能のある双眼鏡または照準器で撮影されたとみられるこの動画は、イスラエル民放のチャンネル10(Channel 10)が初放映して以来、インターネット上で広く共有された。

 この動画ではまず、境界付近を歩いている非武装のパレスチナ人とみられる数人に対し、発砲するかどうか話し合う声が聞き取れる。

 その後狙撃手がそのうちの一人に向かって発砲したとみられ、人が地面に倒れる様子が捉えられている。

 カメラの後方からはヘブライ語で、「やった、すごい映像が撮れたぞ! あのくそ野郎め」と叫ぶ声が聞こえる。

 イスラエル側は、境界フェンスへの加害行為や侵入、攻撃を阻止する必要がある場合のみ発砲してきたと主張している。

 映像の撮影日と撮影場所は不明。(c)AFP