【4月10日 AFP】仏航空大手エールフランス(Air France)は10日、従業員らが賃上げを求めて2月から今月11日まで断続的に決行中の計7日間のストライキによる損失が、1億7000万ユーロ(約220億円)に上る見通しだと発表した。

 ストが始まったのは2月22日。同社によると、10日のストでは4便のうち1便の割合で運航が中止されるという。ストはさらに、今月17・18・23・24日にも計画されている。

 組合側は、会社の経営改善策に伴い2011年以降従業員の賃上げは凍結されてきたが、既に黒字化が達成されている以上、従業員もその恩恵を受けてしかるべきだと主張している。

 フランスでは現在同社のストに加え、フランス国鉄(SNCF)の大規模ストや、大学生や公務員、エネルギーやごみ収集といった部門での抗議活動も展開されている。

 SNCFは9日、負債を抱える国鉄の改革計画に反対するストで、これまでに約1億ユーロ(約130億円)の損失が出たとしている。(c)AFP