■大学も再開

 デリゾールの教育当局者は、同地域では戦闘によって過去5年間、約2万人の子どもが正規の教育を受けられず、また教員約5000人が失業していたと説明した。現在では多くの学校が再開され、約4万5000人の子どもが学校に戻っているという。

 県都デリゾールにあるユーフラテス大学(Euphrates University)にも、学生約6000人が戻って来た。

 ユーフラテス大学の学生モナ・ナセルさん(24)は、ISがデリゾール県を支配に置いた2014年、卒業を目前にしていた。

 ISの支配地域拡大に伴い、モナさんは自宅のある、デリゾールから50キロ離れたマヤディーン(Mayadeen)を出ることができなくなったという。「私はただ勉強したいと望んでいた。今日、大学に戻って来ることが出来てとても嬉しい。あのような日々は二度と戻って来てほしくない」

 デリゾールはISの支配から解放された。しかし、ISが埋めた地雷と砂で作った防壁が街の入口をはじめ、まだいたるところに残っており、学生や住民らの往来を妨げている。

 シリア政府軍は何か月もかけてこうした爆発物の処理を行っており、退去していた住民たちは少しずつ戻り始めている。(c)AFP