【4月9日 AFP】世界歴訪中のサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子は7日、米テキサス(Texas)州でジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元米大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領の親子と対面し、1週間に及んだ米国訪問を締めくくった。8日にはフランス入りし、パリのルーブル美術館(Louvre Museum)でエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会食した。

 ムハンマド皇太子の今回の歴訪は、超保守的なサウジアラビアの近代化を推進し禁欲的なイメージを変える狙いがあるとみられている。

 93歳のH・W・ブッシュ氏は、息子やムハンマド皇太子と一緒に撮影した写真をツイッター(Twitter)に投稿し、「(サウジ・米)両国の長年の友好関係をたたえる素晴らしい機会」とのコメントを添えた。一方、在米サウジアラビア大使館は「両国が築いてきた関係の強さと広がりを再確認させる」会合だと発表した。

 ムハンマド皇太子は3月4日のエジプト訪問を皮切りに、英国を経て米国入り。ホワイトハウス(White House)訪問後は多数の側近を伴ってボストン、ヒューストン、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、シリコンバレー(Silicon Valley)を回った。一連の旅程について専門家は「非常によく計画された広報活動」だと評している。

 フランスには3日間滞在する予定で、その後はスペインに赴く予定。(c)AFP/ Anuj CHOPRA , Ivan Couronne