【4月8日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)は7日、ワールドグループ準々決勝が行われ、スペインは長丁場になったダブルスを落としてドイツにリードを許し、世界ランク1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が若手のスター、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)に勝たざるを得なくなった。

 ドイツはティム・プッツ(Tim Puetz)/ジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)組が6-3、6-4、3-6、6-7(4-7)、7-5でスペインのマルク・ロペス(Marc Lopez)/フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez)組を4時間40分で制した。バレンシア闘牛場(Plaza de Toros de Valencia)での一戦でスペインペアは、20回訪れたブレークポイントを2回しかブレークにつなげられることができなかった。

 負傷から2か月半ぶりの復帰戦となった6日のシングルス初戦でフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)に勝利した31歳のナダルは、11歳年下のズベレフ戦で再びその魔法を披露しなければならない。

 プレッシャーがかかりはするものの、ナダルはズベレフとの通算戦績を3勝0敗としており、自信を持って試合に臨むことができる。クレーコートでの直接対決は昨年のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)のみとなっている。

 ナダルは2005年を最後にデビスカップでは黒星を喫しておらず、23連勝を飾っている。一方で通算5度の優勝を誇るスペインは、1999年のブラジル戦を最後に母国での対戦では負け知らずの26連勝を記録している。

 一方、ジェノバ(Genoa)ではニコラ・マウー(Nicolas Mahut)/ピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)組が6-4、6-3、6-1でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)/シモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli)組を下し、前回王者フランスがイタリアから2勝1敗とリードを奪った。

 これまで四大大会(グランドスラム)を2度制しているマウー/エルベール組は、1時間54分で2015年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2015)決勝で敗れていたイタリアペアにリベンジを果たしている。

 8日に行われる第4試合でフランスは、リュカ・プイユ(Lucas Pouille)がフォニーニに勝利すればここ4年間で3度目となる4強入りを決めることができる。

 この一戦の勝者がスペインとドイツの勝者と準決勝で激突することになっている。

 一方でクロアチアも、イワン・ドディグ(Ivan Dodig)/ニコラ・メクティッチ(Nikola Mektic)組がカザフスタンのティムール・ハビブリン(Timur Khabibulin)/アレクサンドル・ネゾベソフ(Aleksandr Nedovyesov)組を6-7(2-7)、6-4、6-4、6-2で退け、準決勝に王手をかけている。

 クロアチアは8日の第4試合で世界ランク3位のマリン・チリッチ(Marin Cilic)が、同92位のミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)に勝利すれば勝ち抜けが決まる。ククシキンは、6日のシングルスで同28位のボルナ・チョリッチ(Borna Coric)から金星を手にしている。

 この試合の勝者は、今大会の4強入り一番乗りを決めた米国と対戦することになる。

 ジャック・ソック(Jack Sock)/ライアン・ハリソン(Ryan Harrison)組が5-7、7-6(7-1)、7-6(7-3)、6-4でベルギーのサンダー・ジレ(Sander Gille)/ヨラン・フリーゲン(Joran Vliegen)組を下した米国は戦績を3勝0敗とし、2012年以来となる準決勝に駒を進めている。(c)AFP