【4月6日 AFP】コンゴ民主共和国で今年12月に行われる予定の大統領選の有権者登録で、数百万人分の情報が重複して登録されていることが発覚した。選挙管理委員会の委員長が5日、明らかにした。

 12月の大統領選で投票記録の基盤となる選挙人名簿を発表する前日、AFPの取材に対してコルネイユ・ナンガ(Corneille Nangaa)委員長は、4600万人分の有権者登録があったと明かし、登録手続きの過程で「数百万人分の重複」が確認されたと述べた。

 別の選挙管理委員会関係者は、重複分は1月31日以降に子どもを登録した分とみられ、その数は約600万人分に及んでいると述べた。

 6日に公表される選挙人名簿は、5月までに決定される地方選挙の議席配分の基盤となる。

 ジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)大統領は2016年12月、憲法で認められた上限の2期目の任期が終わったが、次期大統領が決定するまで任期を継続できるとする法律のもとで退陣を拒否し、大統領の座に居座り続けている。

 現時点では今年12月23日に大統領選が行われる予定だが、2016年12月31日に合意した和平協定で定められた選挙実施日からは1年遅れとなる。(c)AFP