【4月5日 AFP】サウジアラビアの首都リヤドで今月、30年以上ぶりに映画館がオープンする。当局が4日、発表した。サウジでは昨年、多岐にわたる社会改革の一環として、映画館の営業禁止措置が解除された。

 文化情報省の国際コミュニケーションセンター(Centre for International Communication)は声明で、米映画館チェーンの「AMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC Entertainment Holdings)はリヤドに4月18日、映画館を開設する」と明らかにした。

 AMCエンターテインメントはサウジで初の映画館営業許可を得て、国営メディアによれば、今後5年間で国内15都市に40の映画館を開設することを計画しているという。これに先立ち、AMCエンターテインメントは昨年12月、映画館建設と運営に関してサウジの公的投資基金(Public Investment Fund)と契約合意している。

 アワッド・アルアワッド(Awwad Alawwad)文化情報相は「映画館の営業許可が降りたことは、関係者にとって非常に重要な機会を生み出したことを意味する」と声明で述べ、「サウジの市場は非常に大きく、ほとんどの国民が国内で好きな映画を見たいと熱望している」と付け加えた。

 AMCエンターテインメントは、人口約3000万人のうち大多数が25歳以下のサウジを、中東地域で最後の未開拓市場として注目してきた。(c)AFP