【4月18日 AFP】伝統の茶色のローブを腰で止めているロープには「清貧、純潔、服従」の誓いを象徴する3つの結び目が付いている──フランシスコ会修道士たちは長い間、エルサレムの光景の一部となってきた。

 カトリック教会の修道会、フランシスコ会の創始者「アッシジのフランチェスコ(Saint Francis of Assisi)」は800年前、この地に修道士たちを派遣した。そして、フランシスコ会はこの聖地で何世紀にもわたって永遠の存在たるキリスト教を守ってきた。

 巡礼する人々は、彼らフランシスコ会の修道士たちがまず、イエスがはりつけにされ葬られたとされる聖墳墓教会(Church of the Holy Sepulchre)を守る番人であることを知っている。しかし、彼らはそうした象徴的役割を務めるにとどまらない。

 フランシスコ会はまたエルサレム旧市街の聖救世主修道院(Monastery of Saint Saviour)を拠点として、1万人の生徒を抱える学校群も運営している。生徒の半数はイスラム教徒だ。

 さらに修道士たちは旧市街の何百戸ものアパートや巡礼者向けの宿を運営し、エルサレムで減少しつつあるキリスト教徒コミュニティーのための一連の慈善活動も管理している。

 エルサレム旧市街に住む4万人のうち6000人がキリスト教徒で、うち3000人がカトリック教徒だが、その数は70年前に比べると3分の1に減っている。(c)AFP