【4月4日 AFP】中国で2日、先祖の墓参りをする伝統的な祭日「清明節」を前に、白衣を身にまとい白い菊の花を持った医学生らが、医療や研究のために提供された、「無言の教師」ともいわれる献体を供養する式典に出席した。

 東部杭州(Hangzhou)にある浙江大学(Zhejiang University)の医学生らは同日、花を手向けるなどして、献体者ら供養した。

 献体の必要性を認識してもらうため、中国全土のいくつかの医学部では、清明節前に献体者を供養する式典を主催するようになった。

 清明節の期間、中国の人々は亡くなった愛する人々の墓の手入れなどをする伝統がある。先祖の栄誉をたたえ、来世でも快適に過ごせるよう紙の供物を燃やすなどする。また、ユリや菊など、死と関連付けられる花々を墓に供える。今年の清明節は5日から。(c)AFP