【4月5日 AFP】イタリア・セリエAは4日、第27節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)とインテル(Inter Milan)のダービーは、インテル主将のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)にゴールを取り消され、さらに絶好機を逃したこともあって0-0のスコアレスドローに終わった。

 フィオレンティーナ(Fiorentina)の主将ダビデ・アストリ(Davide Astori)の急死を受けて延期されていた今回のダービーは、インテルが優勝争いをしているナポリ(SSC Napoli)と0-0の引き分けに持ち込んだ後、合計8得点を挙げて2連勝、一方のミランは前の試合で王者ユベントス(Juventus)に1-3で敗れたものの、その前はリーグ10戦負けなしという状況で行われた。

 まずはインテルが前半38分、アントニオ・カンドレーヴァ(Antontio Candreva)のスルーパスに抜け出したイカルディが、滑り込んできたレオナルド・ボヌッチ(Leonardi Bonucci)の脚の下を抜けるシュートを決めたかに見えたが、VARによりオフサイドだったと判定された。

 インテルは後半にもゴールを脅かしたが、イバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)のクロスはバーに当たり、一方でミランもパトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)のアクロバティックなシュートがオフサイドと判定された。セリエAで今季24ゴールを決めているイカルディにも後半2回チャンスが訪れたが決めきれず、特に1本目は流し込むだけのシュートを外してしまった。

 インテルはこれで、ASローマ(AS Roma)と勝ち点1差で、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場の最後の1枠となる4位を守った。一方のミランは6位にとどまり、チャンピオンズリーグの出場権獲得はさらに厳しくなった。

 インテルを率いるルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は「こういうことはある。勝てば大きかっただけに、残念としか言いようがない」とコメントしつつ、昨年12月16日まで無敗を続けたシーズン前半よりもチームが「良くなっている」と話した。

「最初の数か月は、私の見方はかなり厳しいものだった。勝ってはいたが内容が良くなかったからだ。しかし今は選手たちのプレーに満足している。チームは個性を出しているし、目標もしっかり頭に入っている」

 ミランのジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督は、「勝ち点1に満足している。得点するより失点する可能性の方が高かった。勝利にふさわしいのはインテルだった。非常に苦しめられた」とコメントした。(c)AFP/Emmeline MOORE