【4月4日 AFP】イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」は3日、イエメン西部ホデイダ(Hodeida)港沖の紅海(Red Sea)でサウジアラビアの石油タンカーを攻撃した。国営サウジ通信(SPA)がサウジ主導の連合軍の報道官の話として報じた。

 攻撃の詳しい状況は明らかにされていない。SPAによると連合軍の海軍艦艇が素早く介入し、石油タンカーは「小規模な被害」を受けたが航行を続けたという。けが人の報告はない。

 国連(UN)は2日にホデイダでサウジ主導の連合軍によるとみられる空爆で子どもを含む16人が死亡したと発表し、近年イエメンで起きた未成年が犠牲になった攻撃では「最大規模のもの」だと述べていた。

 フーシ派はこのところサウジに対する攻撃を強化しており、サウジ主導の連合軍がイエメンに軍事介入してから3年となる先月25日にはサウジに向けて弾道ミサイル7発を発射した。サウジ軍は7発すべてを迎撃したと発表したが、首都リヤドでは落ちてきた破片に当たってエジプト人労働者1人が死亡した。(c)AFP