【3月31日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)は30日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第14シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)が6-1、7-6(7-2)で第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を撃破し、決勝進出を決めた。

 この試合で圧巻のサービスエース13本を記録したイズナーは、わずか1時間23分で勝負に決着をつけ、元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)覇者のデルポトロの連勝を15で止めた。4月1日の決勝では第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。

 現在32歳のイズナーは、2018年シーズンはここまでわずか6勝しかしていないものの、今大会が行われているキービスケーン(Key Biscayne)では試合を追うごとに調子を上げ、自身初となるマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)のタイトル獲得に王手をかけた。

 イズナーは「これまで大きな大会に何度も出場してきて、あまり良いスタートを切れたことはなかったけれど、長いキャリアの中で最高のテニスができている」とすると、「とても満足している。相手は疲労がたまっていたし、連戦が続いていた。第1セットはあっという間だったけれど、第2セットはそうはいかないと覚悟していた」と振り返った。

「これまでの調子からいえば、ここまで巻き返せるとは考えていなかった。今大会では良いスタートが切れて、試合を追うごとに調子が上がっている。すごく新鮮な気分だし、決勝への準備はできている」

 セカンドサーブでのポイント獲得率が83パーセントにも上ったイズナーは、過去3回敗れているマスターズ決勝の切符を手に入れ、「四度目の正直」を目指している。

 一方、体力を消耗したデルポトロは、次の大会を決めるまで当分の間テニスから離れた生活を送ることを楽しみにしている。今大会で優勝すれば世界ランク3位に浮上するはずだったものの、5月の全仏オープンテニス(French Open 2018)に向けて体調維持に努めるとしている。

「今はテニスのことは考えたくない」というデルポトロは、「ただ健康を維持することに専念したい。全仏オープンに備えて、しばらく大会には出場しないつもりだ。クレーコートシーズンに向けてスケジュールを調整する。一度帰国してバーベキューを楽しんだり、友達と時間を過ごしたりして、数週間はテニスの話題は控えるよ」と話した。(c)AFP/Steve Brenner