【3月31日 東方新報】地元開催となったサッカー親善大会の中国杯(2018 China Cup)が26日に終了し、中国代表は、2戦とも大差で連敗するという散々な結果に終わった。中国代表は、この敗戦から何を学ぶのか?

 ウェールズ(世界ランキング20位)とチェコ(同43位)代表を相手に、2試合で合計10失点。中国代表チームは、日韓共催の2002年サッカーW杯(2002 World Cup)に初出場した際、予選3試合で1点も奪えず9失点で全敗した。当時の対戦相手は世界ランクの上位チームだったのに対し、今回の2チームは近年ではW杯にほぼ無縁の相手だ。

 初出場したW杯から16年が経過し、中国代表のレベルと世界との差は縮まるどころか、さらに広がっている。

 中国代表のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督は試合後、「今回の試合は、中国と欧州のサッカーの差が、現実的に反映された結果。私の言う欧州のサッカーとは、スペインやドイツなどの強国だけでなく、ウェールズやチェコでもこのような実力差を体現できることにある。中国代表との差は、すべてにおいて明らかだ」とコメント。中国のサッカーファンにも謝罪した。

 リッピ監督は大会前から、今大会の結果は厳しいものになると言及していた。

「中国サッカーの発展は、一朝一夕で奇跡が起こるようなものではない。やはり我々は、まずアジアサッカーとの競争から軌道に乗せていくべきだろう」リッピは言う。

「世界の名将」と呼ばれるリッピ監督でも短期間で中国代表チームを改善することは難しいと試合後に嘆いた。