【3月29日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2018)は28日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が5-7、7-6(7-1)、7-6(7-3)で第20シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を破り、準決勝へ駒を進めた。

 米マイアミで高い人気を誇るデルポトロはこの日、第1セットこそ落としたが、その後の2セットをタイブレークの末にものにし、2時間53分の死闘を制した。ビッグヒッターの両者の間に差はなかったが、第14シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)が待つ準決勝が見えた場面で冷静さを保ったのはデルポトロの方だった。

 自身の連勝を15に伸ばしたデルポトロは試合後、疲労の色を見せながらも「こういう試合は大好きだ」とすると、「お互いに良いプレーができた。違いはおそらく、タイブレークで自分の方が良いプレーをできた点かな」と語った。

「今は疲れているが、少なくとも金曜日(30日)の試合に向けて準備するオフが一日ある。激闘だったから、心身ともに回復するのが重要になる」

 この試合までに今季すでに20勝を挙げるなど、本来の姿を取り戻したデルポトロの活躍にはマイアミのファンも喜んでおり、この日もメインスタジアムを埋め尽くした観客は、「サンシャイン・ダブル」と呼ばれるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)と今大会の連続優勝にまた一歩近づいた英雄に熱い声援を送っていた。(c)AFP/Steve Brenner