ゴッホ作品、二十数年ぶり仏競売に 落札予想6億円以上
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【3月29日 AFP】オランダの巨匠ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)の油彩画が6月にフランスで競売にかけられることになり、28日、パリの競売会社で公開された。ゴッホの作品がフランスで競売にかけられるのは20年以上ぶり。
6月4日に競売にかけられる「砂丘で網を修理する女性たち(Women Mending Nets in the Dunes)」はゴッホの初期の作品で、ハーグ近郊のスヘベニンゲン(Scheveningen)で制作された。500万ユーロ(約6億6000万円)前後での落札が予想されている。
仏競売会社アールキュリアル(Artcurial)のブルーノ・ジョベール(Bruno Jaubert)氏によると、作品はゴッホが絵を描き始めてからわずか2年ほどの初期のもので、この頃ゴッホは、故郷で労働者階級の人々の絵を描いていたという。
ジョベール氏は「ゴッホの作品が市場に出回る機会はますます減っている」と話し、今回の競売はアート市場の注目イベントと表現した。
ゴッホ作品のこれまでの最高値は1990年に落札された「医師ガシェの肖像(Portrait of Dr Gachet)」の8250万ドル(約88億円)。(c)AFP