【3月28日 AFP】サッカー国際親善試合は27日、各地で行われ、イングランドとイタリアの一戦は1-1の引き分けに終わった。イングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を使ったPKの判定が引き分けにつながった中で、システムへの不信感を口にしている。

 イングランドは前半26分にジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)のゴールで先制したが、試合終了3分前にロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)に同点のPKを決められた。優勝候補のドイツ、ブラジルと引き分けた昨年11月のシリーズ、そしてオランダに勝利した23日の試合に続き、W杯ロシア大会(2018 World Cup)へ向けて良い準備をしたいところだったが、後味の悪いドローに終わった。

 同点の場面では、ジェームズ・ターコウスキー(James Tarkowski)がフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)を倒したことがVARで指摘され、主審はいったん流したPKを取った。

 サウスゲイト監督は「これが本大会でなくてよかった。判定は『明確かつ明白』でなければならないと思うが、あれはそうではなかった。一日中議論になってもおかしくない判定だ」とコメント。さらに「私としては、主審が決めたらそれで終わりという方がいい。これはスポーツで、いくらお金を損するとかいった話はしない方が良い」と続け、イングランド・プレミアリーグと同じようにテクノロジーの使用には反対の姿勢を示した。

 また試合については「全体としては、今回の2試合にとても満足している。われわれは4戦連続で世界の強豪国と試合をした。チーム作りの段階はその時々で違ったが、どの相手とも戦えた」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING