■黒魔術

 これまでに存在が確認された戦闘員養成キャンプはないが、AFPの取材では、避難してきた若者が戦いに備えて黒魔術を行っているのを見たと語った人が複数いた。

「ジュジュ」と呼ばれる呪術の儀式に参加したというあるナイジェリア兵は、少人数で集まった若者たちが額に切り傷をつけ、出血した傷口を「魔法の薬」でこすっていたと語った。こうすることによって無敵になるのだという。

 ナイジェリアは、国内にこういった勢力が存在することに懸念を強めている。イコムの入国管理当局の責任者は「避難者の中に武装勢力の戦闘員が多数紛れ込んでおり、森を通って意のままに国境を越えている」と語った。「彼らはカメルーン軍に攻撃を仕掛けナイジェリア領内に戻ってくる。足取りをたどるのはほどんど不可能だ」 (c)AFP/Célia LEBUR