【3月27日 CNS】味千(Ajisen)(中国)が2017年の決算を発表、香港に上場後10年で初めて損失を出したことがわかった。

 決算報告によると、営業収入は前年同期比2.0%減の23億3200万元(約388億1194万円)で、純損失は4億8700万元(約81億円)。

 赤字転落の原因は、投資による損失が招いた結果だとしている。

 同社は、2016年に百度外売(Baidu Waimai)などへの出資によって利益を得たが、百度外売が翌17年に買収されたことに伴い、味千は9億3500万元(約155億6999万円)の損失を被った。

 味千が07年に香港証券取引所で上場した際の発行価額は、一株あたり5.47香港ドル(約73.22円)。この年の時価総額は111億香港ドル(約1486億円)だった。しかし11年から株価が徐々に下落したことで、現在の時価総額は41億香港ドル(約548億円)まで落ち込んでいる。

 味千は店舗の経営や閉店などを行ったが、業績不振を食い止めることはできなかった。

 損失が出たことについて、潘慰(Pan Wei)CEOは、「今後は出前プラットフォームへの投資はやめて、コア業務へ重点を置きたい。麺類市場の未来に自信を持っている」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News