■体調不良の大坂、この2週間のハイライトは「セレーナとの対戦」

 大坂は精神的に気が抜けていたわけではないと話したが、試合前には吐き気をもよおす体調不良と闘っていた。それでも試合を棄権することは一度も考えなかったとして、「プレーしないのは正しい判断とは思いません。それに、セレーナのような選手と戦って、次の試合でプレーしないなんて間違いだと思います」とコメントした。

 今大会では早期敗退に終わったものの、インディアンウェルズでまさかの優勝を果たし、世界ランキングも44位から22位に急上昇するという嵐のような2週間を過ごした20歳の大坂にとっては、自分を取り戻す時間が持てることになる。

 21日の1回戦で大坂が緊張に打ち勝ったのに対し、セレーナは第1子の娘アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産して13か月ぶりにツアー復帰を果たして以降、不本意な結果が続いている。

「これまでで最も長い連戦だったと思う」と話した大坂は、最近の快進撃からプラスを得たとして、「それほど疲れていないということは、良いことです。多くの強豪選手と対戦して、新しいことをたくさん経験しましたから、そのことについては本当に満足しています」と語った。

 この2週間のハイライトは「間違いなくセレーナと対戦したこと」と強調しており、「(インディアンウェルズの)決勝までの試合と決勝戦もそうです。もちろん優勝したことは本当に最高でしたが、セレーナとの試合をずっと夢みてきましたから、あの試合がナンバーワンです」と語った。(c)AFP