【3月24日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、デルマッチプレー(Dell Match Play 2018)は23日、米テキサス州オースティンのオースティン・カントリークラブ(Austin Country Club)で3日目が行われ、世界ランキング4位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)と同7位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)ら強豪選手が予選敗退を喫した。

 大会第18シードのブライアン・ハーマン(Brian Harman、米国)は、マキロイに一度もリードを許さず5アンド3で勝利を収め、2勝1分けでグループを突破した。一方、スピースはライダーカップ(Ryder Cup)のチームメートであるパトリック・リード(Patrick Reed)との一騎打ちに2アンド1で敗れ、大会から姿を消した。

 世界ランク23位のリードは終始試合の主導権を握ると、17番のグリーンでは約12メートルのパットを沈めて勝負に決着をつけ、スピースの今季初タイトル獲得の望みを断ち切った。

 マキロイとスピースは、来月開催される今季のメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)までの2週間で立て直しを図ることになる。

 オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で大会連覇を目指すセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)は、将来のスター選手として期待されているザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)に11番まで2ダウンとされながらも、3アンド1の逆転勝利を収めてベスト16入りを果たした。

 ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は、フランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)に7アンド5で圧勝し、キム・シウ(Si Woo Kim、韓国)との準々決勝に進出。キムは2アップでウェブ・シンプソン(Webb Simpson、米国)に勝利した。

 バッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)は、最後の2ホールでバーディーを奪い、第64シードのジュリアン・スリ(Julian Suri、米国)と引き分けに持ち込んだ。

 この他のトップ選手では、世界1位で前回覇者のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)と元世界1位のジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)が予選敗退に終わり、ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)は1勝もできずに大会から姿を消した。

 メジャー通算5勝を誇る第18シードのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)は、ラファ・カブレラ・ベロ(Rafa Cabrera Bello、スペイン)を1アップで下して生き残りに望みをつないだが、同じグループのチャールズ・ハウエル3世(Charles Howell III、米国)が2アンド1で小平智(Satoshi Kodaira)を下し、3戦全勝でグループ突破を果たした。

 ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)はデイを2アップで退け、ジェイソン・ダフナー(Jason Dufner、米国)とのプレーオフでは最初のホールでパーを記録して決勝トーナメントに進出。第28シードのキラデク・アフィバーンラト(Kiradech Aphibarnrat、タイ)は、すでに予選敗退が決まっていたラームに4アンド3で勝利を収め、ハウエル3世との準々決勝に駒を進めた。

 日本勢は第5シードの松山英樹(Hideki Matsuyama)が同30シードのパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay、米国)に4アンド3で敗戦。同53シードの宮里優作(Yusaku Miyazato)は同46シードのキャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)に引き分け、同47シードの池田勇太(Yuta Ikeda)も同54シードのザック・ジョンソン(Zach Johnson、米国)とオールスクエアに終わった。(c)AFP